基本、 フルタイム動務後、 すくに完全リタイアはよくない。生活リズムと環境ががらっと変わり、 ことのほか男の人にとってはストレス・ダメージがくる。60歳でさっさとフルリタイアし、62歳とか64歳とかでポッキリ技が析れるようにこの世を去った同僚の話を時々耳にする。
しかし私のアタマにあるのはあくまで損得。お金の話です。
60歳退職が頭をよぎる理由
国民年金保険料を払いたくない
こう見えても、 私は苦学生です。国民年金保険料を払いながら、 大学を卒業しました。60歳の誕生日を迎えると同時に「20歳から60歳まで」の支給要件はクリア。65歳になれば、老齢基礎年金を満額頂戴できるのです。
今のところ、60歳以降は特に申し出なければ給料3割減で62歳が定年。職場の健康保険(国民年金保険料込み)には強制加入。
健康保険料には当然国民年金分も含まれる。自分の年金の足しにもならないのに。
2年分。お金をドプに捨てるようなものじゃないか。払いたくない。
健康保険料を払いたくない
医療費分ですね。
有事の備え、日本国民等しく助け合い・お互いさまの精神で黙って今まで給料天引きされてきた。
しかし幸か不幸かいたって健康。
お医者さんにかかるのは、月に1度の歯医者さんでの歯石取りのみ。
損得で行けば、今のところ生涯大幅赤字もいいところです。
60歳で退職し、職場の健康保険に入らなくていい範囲でちょぼちょぼ働けば。
オットの保険証対象組合とガッチャンコ。
損益分岐点を慎重に見定め、今払っている健康保険料を払わずに保険証を手にすることができるのです。
年金はヘタに増やすと税金で持って行かれてしまう
給与天引きの健康保険料には年金積立分も含まれている。
しつこいですが高い。
「私は稼いでいるはずなのに使えるお金のスケール感がショボイのはなぜ」とお給料やポーナスの支給額面額と手取りの振込額を見比べ
(社会保険と所得税と住民税でざっと3割以上引かれてしまう)繰り返し恐縮ですが高い。高すぎる。
今までは安全安心清潔な日本に生まれた幸運の代償だと自分に言い聞かせて払ってきた。
高い高い保険料と引き換えに、老後の安心を買う。それしか60歳までの私には選択肢はない。
でも、年金にも税金、かかるんですよね。 賽の河原の小石のように積み上げた年金が税金によって目減りするのが口惜しくてしようがない(まだもらっていないけど)。
働かずして稼がず。 使えるお金は減るに決まっているが、 時間に追われずお金を使わないスローライフ・ミニマリストへと自分の生き方を変えていくのです。
60歳を過ぎれば、自分で選べる。
リタイア後の給料が現役時代より3割減なら実質半減ではないのか
60歳から62歳までの雇用にかかる、
健康で働き続けられたとしての、 ムダに支払わざるを得ない上記3つの費用。
職場で配る 「退職者のためのハンドブック」 には出ていない。
額面7割に減ってしまうお給料のさらに減ってしまう天引き分には 「払い損額」 が含まれている。
3割減どころか、 ヘタしたら手取り、半額くらいになってしまいそうだ。
絶対額を稼ぐには働き続けるしかないのだが節約のために気づいたこと・心がけるべきこと
たとえ5割減のお給料であろうとも、 雇っていただるだけでありがたい。
ましてや年金は、 わずかなお布施で (生きてさえいれば) 目もくらむ高配当のお金がいただけるありがたい制度なのだから。
貯金を取り崩さず手厚い給付があり先々の生活費(年金)にイロがつくなら。と切り替え、働き続けるのにやぶさかではない。
無駄遣いはできない。
ちょこちょこ調べ始まってます。
(注:私は結婚式に招待されるとご祝儀の中身をこの目で見なからでないと平常心で花嫁花婿を祝福できない女。
お中元お歳暮寸志の類は届いた途端包み紙を破り、 中身を確かめないと気が済まない女)
iDeCoの解約は退職金のもらえる年に合わせよう
辛い時には退職金の額を計算します。
普通の一般庶民には一生一度しかもらえない(私にとっては)巨額の退職金。控除があります。
動続20年以上だと(800万円+70万円×(勤続年数-20年))円が控除額。そして、私の試算した退職金の額は控除額を下回る。
つまり、退職手当に合算できるお金があるなら、額面そのまま無税で受け取れる。
控除額の残りの金額に収まり、合算できる、無税で受け取れそうなお金は2つ。
- iDeCoの解約金
- 企業年金の退職給付分
うち
企業年金の退職給付分は、一時払いと分割払いを選べる。
ただし、企業年金分は本来65歳から支給されるもの。
前倒しで62歳で受け取るためには、年金支給開始全体を62歳に前倒ししなければならないらしい。(要:直前再確認)
年金を早くもらえるのはありがたいものの、3年前倒しで年金をもらうと14.4%も減額されてしまう。(月0.4%×36月)お金を減らすのは忍びない。
iDeCoなら。60歳を超えれば好きな時期に終了・確定できそうだ。
絶対に同じ年に現金化するぞ!
満期受取金に注意
生命保険金の満期返戻金や積み立てNISAなど。
若い頃からほそぼそ積み立ててきた満期の生命保険金は、毎月受け取るか、一括で受け取るか、60歳になったら決めなければならない。
(保険に加入した20代のころは60歳が定年)
退職金控除に混ぜてもらいたいところなんですが、ダメみたい。がっかり。
細く長く年金形式で受け取ると、他の年金と合算されて課税対象になる。
一時金で受け取ると一時所得と見なされ、時と場合によっては税金を払わなければならない。
金額的には先に一時金でもらっておくのが有利との声多し。
さらに、一時金所得はリタイア後の健康保険料や住民税に直結してしまう。
金額が大きいと、その年の所得が跳ね上がり、翌年の保険料の納付をみて絶句するハメになる。
健康保険の額だけ考慮にいれるなら、
まとまった満期のお金の換金時期は、リタイア前年までにしておくのが無難。
税率・税額も視野に入れないと
年金の税金を払うのはイヤだと書いてしまいましたが、お国だって哀れな年寄りに情けはある。
年金にかかる税金だって現役時代よりも税率は低いから(年金所得の税率は、各種控除後、5.201% )お納めする税金も減る。
所得の絶対額がつるべ落としで下がるのだから、課税所得だって下がる。
課税所得が下がれば税率だって下がる。
75歳で払えば5%の税金ですんだものを、焦って現役時代に20%の税金を払う。あり得る。
綿密にシュミレーションしていかなければ。 絶対。
しかも貯蓄額も満期額も積立額も時の税制も年金制度も、時々刻々、変わるんですよねえ~。
私、ケチなもんですから。
一番おトクなお金の行動。
これから死ぬまで悩み続けなければならない。
こういう時のために
中立の立場。銀行や保険会社や年金関係者と距離を置く
ファイナンシャル・プランナーさんあたりにお伺いを立てるべきなのかも。
職場の健康保険組合で
無料相談事業とかやっていないかしら。(相談料を払いたくない)
もしくはAll Aboutのマネー相談(←愛読者)に投稿する。
でも人気ありそうだし、投稿して採用してもらえるかもわからないし、タイミングを逃したら元も子もない。
今できることとしては
生活のダウンサイジングに取りかかる。(支出を減らすのはリタイア後の基本のき)
お金関係のデータをことごとく洗い出し、きちっと整理する。
新しい情報・お得情報は絶対逃してはならない。
お金を減らしたくない。スリルと緊張感がすなわちアンチェイジング。と思うことにします。