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メーガン妃が嫌われる理由について考えてみた。

このたびはアーチーくんのお誕生、おめでとうございます。
母子ともに健康でお健やかであらんことと、イギリス王室にますますのご繁栄をお祈り申し上げます。

とまずは新しい命の誕生を祝福させていただきます。

はさておき、
しきりに取り上げられるテレビやネットのメーガン妃などを見ながら、
「なぜメーガン妃(とヘンリー王子)がここまで大々的に取り上げられるのだろう」と不思議な気持ちになります。

Prince Henry, Duke of Sussex Meghan, Duchess of Sussex

 

 

なぜメーガン妃の報道のボルテージが下がらない

ヘンリー王子のお父さん、チャールズ皇太子のはじめの結婚式のときは、大騒ぎでした。
1981年のダイアナ妃との結婚式は全世界に中継され、ご懐妊、出産、不仲、離婚、劇的な死、にいたるまで
華麗なダイアナ・ファッションとダイアナ・ヘア、ダイアナ・メイクはそれは、見せていただいてきました。

 

なぜダイアナ妃の消息が詳しく取り上げられるのか。
ダイアナ妃本人の魅力もさることながら
(女優さんのグレース・ケリーなどはモナコの王室に嫁がれましたが、報道のボリュームははダイアナ妃の足元にも及ばない)
イギリスはかつて世界を征服した世紀の超大国であり、
イギリスのエリザベス女王の長男がチャールズ皇太子で、
ダイアナ妃は皇太子の奥さん、つまり大国イギリスの未来の王様の奥様だからだと思っていました。

 

それが証拠に、エリザベス女王さまには4人もお子様があらせられる。

チャールズ皇太子のほかに、アンドルー王子、エドワード王子と、王子様が3人もいらっしゃるのです。
(王女さまはアン王女さまお一人)

 

アンドルー王子さまは、前にセーラ妃とご結婚され、結婚式の前後は多少は話題になりましたが、
ほどなく、私のいいかげんな見聞の範囲では、パッタリ報道は先細り。
セーラ妃と後に離婚されたことくらいはニュースで見たかもしれない。
お姫さまが2人いらっしゃり、つい先日、下のユージェニー王女さまの結婚が伝えられましたが、
その後の消息はとんとみかけない。

 

エドワード王子さまにいたっては、東洋の片隅のアジア人にとっては、
誠に失礼ながらいらっしゃることすらわからないほど、近況を伝える報道はまれである。

 

アン王女さまは、独身時代はおつきの者との身分違いの恋に苦しまれ、報道も一時は過熱気味だった。
一番美しく、女性として、王室の人間としても決断を迫られた20代はともかく、
その後の出産も、離婚も、ご再婚も、淡々とした論調。

 

王室などには厳然と身分制度があり、
王位継承者の長男または長子とそれ以外では待遇は雲泥の差があって当たり前。だと思ってきた。

 

日本でのイギリス王室の報道は、
ダイアナ妃のいらっしゃるころはダイアナ妃一本やり。
ダイアナ妃がいなくなると
ウィリアム王子のお妃選びがクローズアップされ、
めでたくキャサリン妃を迎えられ、3人のお子様に恵まれて、忙しくもお幸せなご様子。

ウィリアム王子とキャサリン妃の動向ばかりが伝わってきて、
チャールズ皇太子とカミラ夫人との結婚やご公務は
地味すぎてはなはだ目立たない。

 

のところでヘンリー王子がメーガン妃との結婚を発表され、
結婚式があげられ、
「二男の嫁なんだし、報道もアンドルー王子とセーラ妃の前例からいけば、やがて熱はさめることだろう。
 ともあれ、結婚はめでたい。お幸せになっていただきたいものだ」とか思って見てたんですけど。

さっぱりボルテージが下がらない。まだ下がらない。
ご懐妊・ご出産・洗礼式(日本のお宮参りみたいなもんですかね)。

 

 

取り上げられるから炎上するのか、炎上するから取り上げられるのか

見出ししか見ていませんが

  • 何百万もする高級オートクチュールをお召しになっているらしい
  • 義姉の妃(キャサリン妃)や義母の妃(ダイアナ妃)の前例と違う
  • キャサリン妃との仲が良くないらしい

 

これからは
ウィリアム王子とキャサリン妃の間に生まれた3人の王子様王女様がだんだんと大きくなられ、
エリザベス女王ご一家→チャールズ皇太子一家→ウィリアム王子ご夫妻と
直系のロイヤルファミリーのお姿中心の報道になるのだろう。

 

ご結婚されたヘンリー王子は、一家をかまえ、直系の一族から抜けたはずなのに。
奥様のメーガン妃やアーチー君が国際ニュース欄の目立つ位置に出てきたりすると

 

「なんで傍系のお血筋がここまでもてはやされるのか」がよくわからない。

 

同じ立場のアンドルー王子のかつての奥様はセーラ妃。
軍人の家庭に生まれ、結婚前の前歴は広告会社の会社員。
メーガン妃は父親は照明ディレクターで母親はヨガインストラクター、
お父さんはオランダ・アイルランド系アメリカ人。お母さんはアフリカ系アメリカ人。
前職は女優さん。

 

メーガン妃は、わざわざ女優さんを職業に選ぶくらいだから
自己プロデュースと自己PRに長け、人に注目されることが苦にならない、むしろカタルシスを覚えるタイプと見ました。
ヘンリー王子がメーガン妃と結婚する前のお妃候補の中には、ヘンリー王子は熱心だったものの、「王室に入るなんて、考えられない」との理由での別離はいくつかあったのと対照的。

 

大学を卒業し、働いて自活して、人種やバツイチの経歴を乗り越えてケタの違う大金持ちの男性に見初められて玉の輿婚したのだから、
もうあくせくする必要などないのでは。
生活の苦労とは無縁の特権階級。郷に入れば郷に従え。婚家の特殊性に鑑み、夫を支え、夫に寄り添い、でも優雅に自己実現しながら生きて行くことだって充分に選択可能であり、…私なら充分、満足しちゃうんだけど。大勢の人の前に出て行くのは疲れる。

 

美貌と才智で競争社会を勝ち抜いて、役を取り、玉の輿に乗って、まだまだ自分流の自己実現を続けている。

今までの、無意識なのかか注目されてナンボの自己主張の狙いなのかまではわからないものの、

 

「王室の二男の嫁」「王族にはならない・なれない赤ん坊の誕生」の立場なのにスポットライトを浴び続けている。
結果を出し続けている。

 

だれにも見ていない場所で自分の好きなフランスのデザイナーの服をお召しになるだけでなら、注目されないかわりに誰も非難する人はいない。はずなのに。

 

今までの流れであれば、
チャールズ皇太子の二男の報道は結婚式でひとますジ・エンド。

ジョージ王子とシャーロット王女とルイ王子のお健やかな成長をもっぱら伝えて行く流れのはずなのに。

 

なぜかメーガン妃ばかり出てくる。

 

 

バッシングを浴びてメンタルは消耗しないのだろうか

たいしたもんだなあ。
いいトコの奥様に落ち着いたのだから、人目に立たずセレブ生活を満喫されてもいいのに、叩かれても、イヤがられても、気にしないのかしら。
非難されるくらいなら、国民感情をおもんばかり、イギリスのデザイナーの服を着よう、は選択肢にないらしい。

直系の幼い王子王女をどうかお願いします、の気配がみじんも感じられない。

王子様を虜にしたセクシーな美女でありながら、実はアグレッシブで海千山千のしたたかさを秘めている。
自分と自分の周りに注目を集めさせるのに長け、派手すぎる。

のあたりを、生理的に嫌がる人たちがいても不思議じゃない。


出自や、人種や、恋愛遍歴、離婚歴をものともせず進み、歴史に名を刻まれるのでしょう。

 

 

英国ロイヤルの戦略説

英国ロイヤルの戦略だという説もありますね。

今どき、王様業など流行らない。
いつ何時、「王室なんかいらない」と革命がおこり、王位を引きずり落とされないとも限らないのです。

 

フランスしかり、ドイツしかり、イタリアしかり。

 

イギリス王室には広報戦略対策の担当セクションがあり、活発な王族の内外での活動報告の情報発信を行い

 

「このような活動をされているならわざわざ王室を滅亡させたり、王様を追い出したりすることはないのではないか」
「今王室があるのであれば、使い道はまだまだあるのではないか」


と思わせる意図はありそう。実際に、恵まれない人たちのもとにロイヤルな方々がおりていけば、行った先にはスポットがあたる。

黒色人種と白色人種のミックスであり、人前に出たり、自分が注目されるのが苦にならない二男のお妃は
出るトコに出れば最強の人材であることは明白。

 

イギリスやイギリス王室にとっては
過剰な露出はむしろ歓迎すべきことであり、
出せば出すほど、
「イギリス」「イギリス王室」の名前とイメージが
世界に擦り込まれていく。

 

 

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