当方、共稼ぎです。子どもが小さい時は家事は私が一手にやってきた。分担しなかった理由はひとえに「自分でやった方が早い。」
子どもの手も離れ、オットは時代の波を察知したのか、いつの間にか私のテリトリー!? に入り込んでくるのですよ~。「何を今さらぁ~」とはらわたを煮えくりかえす段階はとうに過ぎ、「不便をかこちつつ相手のプライドを尊重しつついかにうまく使うか」へとシフトした。
仕切ろうとした時はマジギレしてしまった
オットの家事参加はほめろ! とにかくほめろ! やる気を削ぐな! が私の生きてきた昭和後期から平成までの主婦雑誌・女性雑誌の教え。
ごみを集めてくだされば「助かるわ~」と感謝し、食事の後片付けに率先して立てば「うれしい~」と感情をあらわにする。
しかし。これを繰り返すうちに図に乗ってくる。
仕切り始めるんですね。
流しの三角コーナーにいれるごみ袋の折り方が気にくわないと言われた。さらに食事を作る時、野菜の皮など三角コーナーに捨てるとき、 標的を外すのはまかりならんのだそうです。
タオルをたたんで脱衣所の引き出しにしまうと
「フワフワのはこっちに入れる! ゴワゴワのはこっちに入れる! 」と怒鳴りつける手前の勢いの大声で言われた。
(悪気はない、 怒っているのではないのだとアタマではわかるんですけど…。 )
私はオットの家事参加のあと、 自分のために無意識に自分のために調整をかける。
一方、オットは「(ごみ袋は)こう折ってよ」「〇〇はココに置け」と、 上から目線なんですよね~。
食事を作ったあと、 シンクやコンロまわりをそそくさとお片付け。 地味にウザい。
気にくわないなら自分でその都度直せばいいじゃない!
さらに、人によって態度を変える。私には強い言葉で命令口調なのに、子煩悩なもんですから、子どもが同じことをしても一切おとがめなしなのがまた癪にさわる。
なぜ今ごろになって指図されなければならん。
後片付けはしていただいているが台所の主導権は私にある(オットは料理はしない)。
「文句言うんだったらやってくれなくたって結構! 」とキレてしまった。
人を動かすには
日頃から良好な人間関係を心がけ、必要性を丁寧に説明の上、相手に心の底からの「やるべきだ」との感情をかき立てなければならない。
あまりにも小さなことゆえに、つい前振りのステップが抜けてしまう。
わかる。
そして人のふり見て我がふり直せ。
「自分がやった方が早い」の延長線上に「人を動かす」手間暇を省きたい私がいる。人にやってもらう家事には不都合な真実は積み重なっていくのです。
モノが行方不明になる
食洗機にかけた後、食器やなべフライパンの位置が変わるのはまあ、想定内。
いつもの収納スペースを見回し、探せばすみます。
冷蔵庫の中に自分用のお菓子を隠しておくのに一工夫加わった、あたりも想定内。
(潔く笑顔で諦め、さらに奥へ奥へと場所を変える)
人に台所の後片付けを任せ、真っ先に行方不明になったのは
「計量スプーンのすり切り」。
箸で代用できると言われればその通りです。
すぐに聞けば教えてくれたのかもしれないが、あいにく気がついたのはずいぶんあと。もうおぼえていないだろうなあ…。
結婚以来20年以上、置き場所定位置を決めていたものを。
ありかのだいたいの目星はつくものの、
私は片づけられない女。 とりあえず入れとく、のスペースは台所に複数あり、カオス・ディープな場所探しに着手すればよさそうなものですが。 まだやっていません。
ストローを捨てられてしまう
野菜不足解消のために自家製スムージーを作って飲んでいる。
普通にスムージーを飲み続けていたところ、冬、唇の端を切ってしまった。春まで治らず痛くて辛かった。
また、表情筋の強化にもなると聞き込み、家では毎朝ストローで飲む。
飲み終わり、洗って洗いカゴに入れておいたら、捨てられてしまった!
確かにストローくらい、セコいこと言ってないで毎日新しいのを使うべきなのかもしれません。
「ストロー捨てないで」なんでわざわざ折り入って話すほどのことでもないしなあ…。
なので朝、ストローを使い終わったあとは見つからなさそうな場所に隠したりする。
隠すのを忘れてしまう時もある。捨てられていることもある。残されている時もある。
夏冬問わずストローが1本、洗いかごの箸立てに立っているのが我が家の定番である時期も長いので、最近は言われなくても手は出さないんですけどね。
ニットの洗濯物がのびてしまう
通勤着は原則「シャツorブラウス+スカート」トップは自分で洗う。アイロンかけの手間を省くため脱水せず、びしょびしょに濡れたままでポタポタ水滴の落ちるシャツをハンガーにかけて干す(浴室に干し物用のパイプがある)
ニットやカットソーも、通勤用ならいちおうアイロンをかける。
同じくシワにならないよう、濡れたまま干す。
ハンガーにかけると、襟ぐりが伸びてしまうそのままパイプにかける。
「家事一切は私が」 と上で書きましたが、訂正します。お風呂の掃除・スイッチオンは昔からやっていただいていた。
なので、お風呂掃除の時に
「ハンガーにかけたびしょ濡れから1日乾かした洗濯ものを脱衣所の物干しにかけかえる」の作業が発生する。
このタイミングにあわせ、 自分でニット・カットソーを速やかに移動するべきですが物事はそうそううまく運ばない。
半分くらい水分が残っているニットを、 わざわざハンガーにかけてくださる。
ハンガーのあたる部分、 水分の重みで引っ張られる部分、 肩まわりや首回り。びろーんと伸びてだらしない…。
もともと、 私のやり方がオリジナル過ぎるのは百も承知の上だし。
言いにくい…。
ニット用平干しハンガーを買うべきだろうか。
でも、場所食いそうだな・・・。
家事の創意工夫の楽しみがややもすると狭められがち
私の趣味に、「手作り石けんづくり」がある。
ソーパーさんのブログなど読んでいると、家族全員でおかあさんの作った石けんを使い、お子さまの頑固なアトピーにも著しい効果が…。などという感動の実話が目白押し。
しかしウチはお風呂場に自作の石けんを置いても見向きもしない。さっと自分のお小遣いでボディシャンプーを買ってきた。
家計には響かないので誠にけっこうなのですが。
奥さんの作ったものを使うアタマがはなっからない。
知り合いのご主人が私の作った石けんを使い、使い心地に感動したというエピソードを切れ切れに聞かせても、響かない…。
粉石けんも自作する。
粉石けんは合成石けんより溶けにくい。
夏場は 「ザル」 ではらった粉石けんは、 冬は 「裏ごし器」 ではらう。
使いやすくしておかないと、拒否権を発動されてしまうかもしれない。
石けんを作り続けるためには、 石けんを使っていただかなければならない。
ついビクビクと顔色をうかがってしまう。
柔軟剤も手作りできる。洗剤はアルカリ性なのでクエン酸とか酢とか酸性のものを入れる。 布になめらかさと柔らかさを出すためにグリセリンを加えると良い。
早速トライして、試行錯誤して我が家の柔軟剤レシピを開発しようかな~、とワクワクしていた矢先。
物干しに干したとたんに強すぎる香料でむせかえりそうな合成柔軟剤をこれまた自分のお小遣いで買ってきた。
家計が浮く。つまり慶事であるはずです。
私の柔軟剤はお気に召さなかったみたい…。
なんか、しょぼんとしちゃいました。
相手あっての家事なんだし。
人と暮らして、考えとやり方が違うのは当たり前なので、
始終すり合わせ、です。
なお、オットの各誉のために書きますと、
家事参加前と参加後、私の従事時間は1~2割くらいは減ったかしら。
また、昔から家事はやらなくても自分のこと(衣類の出し入れとか)は自分でやる。
御用納め後の12/29と30の夕食のおかずのリクエストは
「カレーと唐揚げ」。とても堅実です。助かっています。