ヘアドネーションって、時々耳にしますね。病気やその他の事情でカツラが必要な子どもたちに自分の髪の毛を寄付できるシステム。私! ついに寄付できたんです!
- ヘアドネーションとは
- ヘアドネーションしたいと思った動機
- ヘアドネーションのために髪を伸ばした日々
- ヘアドネーションの条件と送り方、送り先
- 賛同美容室を選ぶ
- 美容院を決めて予約を入れる
- 予約当日 賛同美容室でヘアドネーション
- ヘアドネーションを終えて
ヘアドネーションとは
「ドネーション」は英語で「寄付」、ヘアドネーションとは、髪の毛の寄付。
小児がんにかかった子どもは、治療の副作用で髪の毛がいったん全部抜けてしまう。ほかに、脱毛症、という病気もある。よく聞く「円型脱毛症」も脱毛症の一つ。上にかぶさる髪の毛で隠れる大きさくらいならともかく、髪の毛が次々抜けてしまい、地肌が見えてくる。あるいは全部抜けてしまう「全頭型脱毛症」という病気もあるのです。
自己免疫疾患の一つだと言われている。自分の髪の毛を悪者だと勘違いして、攻撃して排除してしまうのですね。子どもから大人まで、男性にも女性にも症例はある。
そして子ども(18歳以下)が、髪の毛がない。気にしますよね。だけどオーダーメードのかつらは、1個何十万円もする。お父さんお母さんだってまだ若いし、子どもの難病を治すための治療や看病で精いっぱいで払うお金の余裕はない。そして成長期なんだし、そもそもかつらは消耗品。時期が来たら取り換えなければならないのです。
髪の毛のない子どもは、バンダナをかぶって我慢しなければならない。辛い病気で精いっぱい頑張っているのに、学校でお友達に、髪の毛がないがゆえに心ない言葉を浴びせられてしまうかもしれない。
お父さんもお母さんもただもう子どもの病気を治したい一心で、手がまわらない。ならば、かつらがほしい小さい病気の子どもがいるならば、髪の毛を寄付してもらい、集まった髪の毛でかつらを作り、プレゼントしよう。とのアイディアが生まれ、誕生したのがヘアードネーション。
日本で活動している団体にカットした髪の毛を送ると、集まった髪の毛を加工の上、カツラを作る。カツラのほしい子どもは名乗り出、リストアップされた順番に、カツラを作ってもらえる。髪の毛のほしい子どもと、どうせ捨ててしまう髪の毛ならば、子どもの役に立つのであれば使ってほしい人たちの仲立ちをしてくれる。
趣旨に賛同している美容室も全国各地にあり、団体のホームぺージに一覧もあるし、美容室のHPで「ヘアドネーションの方、大歓迎です!ご来店ください」と発信しているサロンも増えている。
カツラをプレゼントされた女の子の心の底からの嬉しそうな笑顔は忘れられない、と教えてもらいました。何も悪いことしていないのに、辛い闘病生活を送っている子どもたち。カツラがあれば、気持ちだって明るく前向きになれますよね。
もともとは1990年代、アメリカから始まり、広まったボランティア活動で、ほかに確認できたところではイギリス・フランス・ベルギー・ベトナムなどにも同様のシステムがある。
ヘアドネーションしたいと思った動機
ヘアドネーション、やるぞ!と決めて髪を切るのをやめたのは一昨年かな。その時は肩より少し下でした。
その前からも「ヘアドネーション」の名前くらいは聞いたことあったような気がする。
私の髪の毛は、くせっ毛で拡がる髪質で、しかもブロー下手。事務仕事なのでうつむいて髪の毛が落ちてくるのは耐えられない。忙しい合間を縫って美容院は行くと何時間も座っていなければならず、終わると遊びに行くどころか疲れて家に直帰するのが常。
できるかぎり手を抜けて、かつ身だしなみを整えた感のある髪型を追求し、
「肩より少し下のゴムで結べる長さでパーマなし。レイヤーを入れて髪を薄くし、バレッタ・クリップ・ゴム等でニュアンスを出し、下をむいても髪が視界に落ちてこないようにとめて一石二鳥を狙う」ヘアスタイルが定番で、髪の毛は長すぎるとシャンプーするとき肩が凝る。
このため、年に2回、夏場はアップにした方が襟元が涼しいので長めにしておいて9月の中~下旬にカットして髪の毛の量を減らし、年の瀬に夏のアップスタイルにほど良い長さになる用またカット。を繰り返してきた。(肩下5~10㎝くらいですね)
そして、ヘアドネーションをすれば
- 毎年1回、美容院に行くと15㎝、カットされた髪の毛は捨てられてしまう。勿体ないではないか。2年間、髪を伸ばせは30㎝になる。「情けは人のためならず」。病気の子どものカツラにしていただいて、カツラが欲しかった見知らぬ誰かが喜んでくれる。自分が誰かのために役立っている実感を味わえる。
- ショートにすれば朝寝ぐせがついた時にはブローしなければならないし、中途半端な長さだと毛先がハネてこれまた朝のひと仕事。手間がかかるのです。ロングにしてしまえば、まとめてヘアアクセをつければとりあえずサマになる。スポーティに決めたい時はタイトにまとめればいいし、華やかにしたいときはアップに上げて大振りのヘアアクセを使えば一発。ヘアアイロンを丁寧にあててサラッサラのストレートにすればとりあえずどこに出ても気おくれしないで済む。
女子にとってはお手入れの手間が増えることさえ除けば、ロングヘアは実は最もリスクマネジメントに向いている髪型ではないか。 - 美容院にマメに通うのは手間もかかる、時間は取られる、お金もかかる。ただ単にカットしに行っても美容師さんにスペシャルトリートメントなどをすすめられると買わなければならないのではないかとの遠慮が先に立つ…と気も使う。
少しでも美容院に通う回数を減らせるだけでももうけものではないだろうか。
と髪を伸ばし始めました。
ヘアドネーションのために髪を伸ばした日々
「ヘアドネーション」で画像検索かけるとカット前・カット中・カット後の画像がずらりとヒットする。
見ていくと、どうやらウエストを覆うくらいの長さまで伸ばさなければならないらしい。じゃ、コレでいこう。って言ったって、美容院に行かないだけです。
胸の少し上くらいの長さだとたいして負担は感じなかったけど、胸が隠れるくらいになった後、髪を切るまではけっこう大変でした。
まず、シャンプーに超力業が必要。私はシャンプーの時、髪ではなく地肌を洗う派なので(髪の毛の汚れはお湯だけで十分落ちるとどこかで読んだ)、髪の毛をかきわけかきわけ地肌を洗い、泡立てると水とてんこ盛りの泡を含んだロングヘアをすすがねばならず、肩が痛い!
やっと洗いあがっても、冷たい髪が体に触れると気分が良くない。タオルドライする前に毛束をひと搾りしなければならない。
ドライヤーをかけるにも腕の強力な力が必要かつ時間がかかる。
ブラッシングしようにも、次第に自分の腕の長さでは間に合わなくなってくる。「がんの子どものためだ~! 」と気合を入れて髪をとかします。
ヘアアレンジも、長すぎるとかえって扱いにくいのです。簡単にくるりんぱしようにも、くるりんするまではいいんですが、毛束の間の輪に長い髪を通す・引き出すうちにアレンジが壊れてしまう。
夏場はカンタンかつ華やかに決まる夜会巻にすることが多かったのですが、去年の夏はねじりあげて毛先を見えないようにする手間だけだったのに、2年目の夏はねじり上げても残っている髪が長すぎ、納まりが悪い。
前髪を作らず、髪を伸ばしていたため、家の中では常にひっつめ。母は私のアタマを一瞥し「アナタの今の髪型、似合わない」とのご神託がおりました。(「誰も言わないのだから私が言ってあげる」が母のスタンスです)
なお、レイヤーの入った髪を伸ばしていたので、髪が伸びてくるにつれ、毛先が揃わないのが目立つようになり、気になって、途中、1回だけ美容院に行きました。
「あと5センチくらい短くすると髪をおろした時のラインがバツッと揃うのですが」との美容師さんのアドバイスはあったのですが、最低限にしておきました。
寄付するために髪を伸ばすのですから、気になるのは髪質、すなわちとりわけ毛先の傷み。
結論からいけば、かなりベストな状態で伸ばせました。パーマなし、カラーリングなし(白髪染めは使っていますが、主に顔回りの細い毛を染めているので、たいして伸びない、伸びる前に切れてしまう、他に目についた白髪は染めていましたが全体の髪の量からいけば0.00▲%のレベル)。シャンプーは使わず、自分で作ったローズマリー石けんで髪を洗っていた。
石けんシャンプーって、髪、傷みません!昔、市販のシャンプーを使っていた頃は、髪の長さが肩先を過ぎると毛先が枝毛・切毛だらけだったのに、石けんシャンプーを使ったら生涯最長に髪を伸ばしたにもかかわらず、枝毛は出なかった。
また、石けんシャンプーは市販のシャンプーより泡立ちが劣るため、地肌を必死でマッサージしなければならず、すなわちヘッドッスパ効果もあり、加えて毛根の汚れにも良かったらしく、毛根のゆがみからくるじりじりした髪の毛、捻転毛が激減。
結果くせっ毛の度合いも確実に改善した。
ただ、毛先の色は、少し赤っぽくなったような気はします。伸ばし過ぎかな、それとも毛先は毛の量、薄くなるから気にしすぎなのかもしれませんが。
と気合・根性の日々を乗り越えてきたのです。ただし、コレ、髪質によるでしょうね。外人モデルさんとかで見かける、量が少なくて薄いストレートヘアの人だったら、もっと楽だったかもしれません。
ヘアドネーションの条件と送り方、送り先
現在、ヘアドネーションを受け付けてくれる団体
NPO Japan Hair Donation&Charity(JGD&C)
Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)|ヘアドネーションを通じた社会貢献活動
NPO HERO
髪の毛のご寄付のお願い|ヘアドネーション|NPO法人HERO
株式会社グローウイング「つな髪プロジェクト」
つな髪®|髪の寄付(ヘアドネーション)で医療用ウィッグを無償提供
長さ
- JGD&C 31㎝以上
- HERO 31㎝以上
- つな髪プロジェクト 15㎝以上
なぜ「つな髪プロジェクト」だけが15㎝なのか。
用途がフルウイッグではなく部分カツラ用(髪の毛付インナーキャップウイッグ))。頭部はバンダナなどで覆い、毛先に人毛を使う。フルウィッグより手軽に作れるし、手軽な分数多く作れる。さらにフルウィッグより着用感がソフトなので使う子どもたちにしてもメリットがある。
イギリスのキャサリン妃は、ご自身の髪の毛を、18㎝、寄付されたそうです!
31㎝はフルウィッグを作るのに必要な長さ。全頭用かつらの国際規格、12インチをセンチ換算した数字。1人分のかつらを作るのに、20~30人分の髪の毛が必要。髪の毛は化学処理を施されて髪質を揃えてからウィッグになる。
ただしロングヘアの寄付大歓迎、50㎝以上の髪の毛も大歓迎!ロングヘアのカツラをほしがる子どもは数多い。
3年髪の毛伸ばして、がんばってみます?
また、送る髪の毛の長さは31㎝以上あればカツラにできるのですが、寄付したい気持ちが先に立ち、送る毛束の31㎝を最優先したところ、短くなりすぎて美容師さんとしてはカット後にお客さんの希望どおりに髪型が作れないケースも実際あるみたいです。「ヘアドネーションは31㎝以上ですが、肩下35㎝以上の長さでご来店ください」との美容室も見たことがある。
なお、送る髪の毛は31㎝以上なければいけませんが、31㎝以下の長さの髪の毛があった場合は、「評価毛」(シャンプー・トリートメント・カラーリングの開発用)、美容師さんの練習用のカットマネキン用の髪として転売され、子どものかつら製作費用の一部にあてられます。
条件
- 完全に乾いた状態であること(湿気が残っているとかつら製造の過程で髪の毛がカビてしまう)
- 毛束を輪ゴムでしっかり束ねること
- 複数人の髪の毛を送る時には同一人物ごとにまとめること
しかないつまり。
ブリーチ OK!
パーマ・縮毛矯正 OK!
白髪 OK!
子どもの髪の毛 OK!
送り方
- JGD&C ドナーシート(任意)・髪の毛、返信用封筒(受領証が必要な場合)
- HERO (居住地・名前(HN・匿名希望でも可)を書いたメモ・髪の毛)
- つな髪プロジェクト 申し込みフォーム送信の上髪の毛を送付
また、賛同美容室の中には発送まで引き受けてくれるところもある。
ただし、私の行った賛同美容室は「確かに送らせていただきますね」と笑顔で美容師さんはおっしゃり、私の髪の毛は奥に運ばれていったきり。もちろん、信じています。
しかし寄付先から受領証をもらわなければ納得できない場合は、賛同美容室に確認を取るなり、カットは賛同美容室にお願いしても、自分の手で追跡可能な方法で各団体に髪の毛を送るべき。
賛同美容室でない場合も、担当美容師さんにヘアードネーションについて説明し、切ってもらうこともできる。
ただし、完全に乾いたゴムで束ねた髪の毛を一度に「ジョリ・ジョリ…」と切るのは、美容師さんのハサミに負担がかかるとも聞いた。お客さんあっての商売なんだし、目の前のお客さんのオーダーをむげに断る美容師さんがいるとも思えないけど。
賛同美容室を選ぶ
ヘアドネーション、自分でもできます。シャンプーしてから完全に乾かし、ブロックしてゴムで固く結び、ゴムの上をジョキジョキ切ればよい。
しかし自分でザックリ切った後美容室に行くくらいだったら、賛同美容室探した方がいいですよね。となると
や 「〇〇(地名) ヘアドネーション 賛同美容室」で検索し
近くの美容室を探すことになる。
私の場合、地元ではなく、湘南のヘアサロンで髪を切りたかった。
(「湘南」で髪切る!カッコいいじゃないですか~ミーハーだと呼ぶなら呼んで~)
さらに、私は陸マイラー(飛行機に乗らずにマイルを貯めて飛行機に乗る人のこと)でもあるので、どうせお金を払うのならポイントのつく賛同美容室で髪を切りたい。
つまり
- まず賛同美容室から湘南の美容室をいくつかピックアップし、
- ポイントサイトに行って、まず美容室を使ってポイントのつく案件、それもできるだけ高ポイントの狙えるものを探し出し、使える湘南の美容室をピックアップする。
- この2つのリストを照らし合わせて行きたい賛同美容室リストを作る。
- 今どきの美容室はみんなアルファベット名前・カタカナ名前で、パッと見た目見分けがつきにくく、ちらちらする目を凝らしながら比較・検討。
息子の住んでいる湘南台で、ポイント対象外ながら良心的なお値段の賛同美容室を見つけたのですが、美容室のHPがはなはだ心もとない。
近くに住んでいるのだったら、ふらっと賛同美容室の前まで行って下見することができるのですが。
老舗の美容室だと、美容師さんもベテランで、ネット予約など受け付けていないとか、予約のある時だけ営業しますだの、美容室そのものがあまりにも古すぎるかもしれないとのリスクも考慮に入れなければならない。
また湘南の土地勘がさほどないので地名を言われてピンと来ない。車で湘南に向かい、予約は2週間後。グーグルマップを開いて住所を入れて、車で何分かかるのか、駐車場はあるのかも併せてチェックしなければなりません。
それと、切ったあとのこともある。
ポイントサイト経由・ネット経由で美容院を予約する時は、最初にコースを決めなければならない。賛同美容室に着いてから美容師さんと相談しながらコースを決めることができない。
行ってからコース変更もできるのかもしれないけど、電話や問い合わせする手間もあるし。
予想外に時間が伸びてしまうコースに変更したのでは、「次の予約の都合もあるし」とか賛同美容室の負担になるのも申し訳ないし…。
と迷いどころは満載です。
美容院を決めて予約を入れる
- ヘアドネーション賛同美容室であり
- 出発地の湘南台から車で行けるロケーション(できれば横浜方面ではなく、茅ヶ崎方面の方が車の混雑が少なそう)でなおかつ駐車場完備
- ポイントサイト経由の予約でポイント獲得可能
の中から決めたのはANT'S Hair and Resort アンツ辻堂本店。
湘南台から車で30分圏内。
そして美容室のホームページ・ブログの中で
「ヘアードネーション協力者が不足しています。私たちの美容室はヘアードネーションに賛同しています。」とのくだりがあり、何人もヘアードネーションに協力したお客さんのドネーション前(ロング)→ドネーション後(ショートまたはセミロング)の画像があったこと。
ついでに言えば、美容院の建物も、美容院の内装も、美容師さん1人1人の顔写真・プロフィールつきの自己紹介もイマドキっぽく垢抜けている。年に1度か2度行くか行かないかの美容室、どうせなら気持ちいい時間を過ごしたいし、自分に似合う、しかもトレンドを外さないヘアスタイルになって帰りたいし、髪のプロフェッショナルから、自分の髪や髪のお手入れのアドバイスや提案もお願いしたい。のイメージで選んでみました。
オンライン予約のページに進むと、
- カットコース
- トリートメントコース
- パーマコース
- 縮毛矯正コース
- カラリングコース
と分かれ、初回来店者とリピーターでは同じコースでも料金が違う。(初回来店限定割引あり)
私の髪、くせっ毛。なので実はカットのみで髪を作るか、パーマにするか、縮毛矯正に踏み切るか。を美容師さんとできあがりの髪型を相談しながら、双方納得の上で決めたかったのですが。今は私の願いは時代に合わないらしい。予約時に素人判断で決めなければなりません。しばし悩んで、無難に真ん中の「パーマコース」にする。
毎年、機械的に年2回、9月下旬と暮れも押し詰まるころに「シャンプー・カット・ブロー」を○0年続けてきた。
人間、トライする気持ちは大事。この際大幅髪型チェンジしてみるべきでは。と職場の同僚の女の子(注:アラサー)に決意を打ち明けたところ、「ショートなんかいいんじゃないですか」とアドバイスが出た。
最後にいつショートヘアだったのか、覚えていません。でも、若い人の意見には素直に耳を傾けなければ。よし!ショートヘアに変身するぞ!
オンライン予約の「ひとこと」欄には、もちろん
「ヘアドネーション希望です。せっかくなのでショートにしたい。くせっ毛で拡がる髪質です。ついでに言えばブロー下手…。アドバイスお願いします。」と入れて送信。
あとは予約当日を待つばかり。
予約当日 賛同美容室でヘアドネーション
いよいよ予約当日。
真面目な私は予約時間15分前に美容室前に到着し、車を駐めて美容室の待合室のイスに座ったのは予約10分前。
まずエントリーシートに住所氏名、今日の施術希望内容、希望の髪型について、終了希望時間などを記入する。
終了希望時間を始めに聞かれた美容院って、生まれて初めてだった気がする。助かりますね。
いよいよ本日の担当美容師さんにご対面。
丁寧に初対面の挨拶をした後、念のため予約の時に送ったメッセージの内容をもう一度繰り返し
「手間がかからず、素人にもスタイリングがしやすく、今っぽく私に似合うショートヘアを教えて下さい。」とムシの良すぎるお願いをしました。
すると、ヘアカタログなどを持ってきてもらえる。「ショートヘア」のページから美容師さんおすすめのヘアスタイルを指さされ、どうせ髪の毛なんてすぐ伸びるんだ。プロの意見を聞いておけばいいんだ、「それでお願いします」と頭を下げる。
シャンプー前にヘアドネーション
美容院でシャンプーしてもらい、髪の毛を乾かしてから髪を切ってヘアードネーションしたいのはやまやまだけど、シャンプー後、美容師さんのブローくらいでは髪の毛は完全に乾いておらず、水分の残った髪を送るとカビてしまって使えない。このため、 美容院のイスに座ったら、まずヘアードネーション。
事前打ち合わせで私に残す髪の長さも決まり、使わない部分をブロッキングして、カット!
台に置いて見せてくださいました。
伸ばしている間中、1回もパーマかけてないのに、うねっています。くせっ毛がはっきりわかる。そして私の髪の毛って、ツヤがないんですよね。くせっ毛は光が乱反射するので、昔からずっと、変わらない。髪の毛の量は、最盛期より減ってはいるはずですが、いまだ量ありすぎる苦労しかしたことない。
遠い昔、結婚式本番の花嫁衣装を脱ぐ時、介添係の方は鏡の前で一瞬私を止めて「(衣装を脱いでも)よろしいですか」と声をかけて下さいました。「確かに寄付させていただきますから」のお言葉とともに美容院の奥の部屋に運ばれていった私の髪の毛を見ながら、一瞬、自分の結婚式の日を、思い出してしまった。
美容院にいたのは3時間たらず。ヘアードネーションの時間はあっけない。初めの10~15分で終わってしまった。あとはシャンプーしてカット、パーマ液をかけて待ち、乾かして微調整した後スタイリング。所要3時間あまり。
念願のショートヘアに変身です。どうですか? 似合ってます?
ヘアドネーションを終えて
カットの途中、鏡の中の自分のアタマを見て「…草間彌生みたいだ」とどーんと暗くなってしまいました。首元にタオルをしっかり巻かれ、ケープをつけると、鏡の中の私は首が全くなく、肩すらない。顔が下膨れに見える。そして髪はショートでありながら顔回りはサイドに流すボブ風であることから、草間彌生状態に見えた。
こんな頭で外を歩くのか、イヤだなあ、いいや、髪の毛なんかすぐ伸びるんだし、と自分で自分をなぐさめながら時間はたち、「終わりになります」と担当美容師さんがケープと首元のタオルをはずずと。
今まで髪の毛に埋もれていたアゴのラインと首周りのラインがスッキリして軽快!すごく気に入りました。
ショートヘアはシャンプーとドライヤーが楽です。カット前、カット後、つかむ髪の毛の量は体感95%減ですね。
ショートにしてお手入れとしての変化は
- ブローの時は髪を引っ張りながら後ろに持って行くように風を入れる、完全に乾かす
- ワックスを使って頭の上部はふんわり、首まわりはタイトにスタイリング
この2工程が新たに加わった。
そして可愛い美容師さんからは
「前髪をフィスラインに添わせて流すのがこのヘアスタイルのポイントです。ピンやクリップでとめないでください。私のこだわりです。」
とのアドバイスをいただきました。守らなければなりません。美容室で買ったワックスを一生懸命使う。
無難な長さにしてたら、多分また肩下35㎝になるまで髪を伸ばし続けるに違いない。髪を切る前と切った後、全然同じになってしまう。だからこそ最初は、気分転換に思い切り変えてみました。
毛先揃えながら何回か美容院に通い、その都度別のヘアスタイルを楽しみながら、2度目のヘアードネーション、トライすると思います。捨てちゃう髪の毛、使えるなら、誰かのためになるのなら。
(美容室はクリスマスモード♪)