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バラナシ・ガンジス川朝日鑑賞体験クルーズツアー ボートから見る360度の大パノラマ

初インドなら絶対行きたいガンジス川。早朝、ホテルを出てボートに乗り、山の向こうからおごそかに上る朝日をライブで! リアルタイムで体験できました。大感激です!

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ガンジス川観光について

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ガンジス川は聖なる川かもしれないが、沐浴なんかしたら、ヤワな免疫のないひよわな日本人が下痢になる、赤痢になる、伝染病にかかるリスクが漏れなくついてくる。
インド人日本語ペラペラのガイドさまはプライベートでガンジス川を訪れ、沐浴を体験済み。
「聖なる川なんですから、平気です。」と強気です。
私は度胸が足りず、見るだけ。川の水に手も触れませんでした。
ガイド付き、ドライバー付きのツアーで、あらかじめガンジス川観光に割り当てられた日程は
「ガンジス川の朝日鑑賞」のみ。
今思えば、プライベートツアーだったんだし、少し強く出て川岸での時間を取ってもらえるよう、お願いすればよかった。
アタマが回りませんでした。

 

デリーまたはタージ・マハルからバラナシのガンジス川への移動

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飛行機または列車が一般的。
往復飛行機なら夕方からの祈りの景色・朝の朝日鑑賞、飛行機が出るまでの川岸散策など、自由時間は増える。
ただし日中1日、バラナシで自由行動だと、真夏の暑い時期だったりするとハードそう。
私の参加したツアーは行きは長距離列車、帰りは飛行機。
列車は8時間のはずが14時間。盛大に遅延した。ただし時間どおりに運行している時もあるとのお話。
飛行機はLCC。フライト時間は2時間弱。幸い時間通りに離陸・着陸。
離陸2時間前までに空港に入らなければならない。
バラナシの道路は狭く、都市計画や区画整理、道路整備とは無縁なので、市内の道路の混雑は覚悟。

 

 

ガンジス川朝日鑑賞のお天気事情

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ガイドさまは数限りなくガンジス川観光にお客さんを連れてきているとのこと。
「いつも晴れてます。お天気悪かったこと、1回もありません。」

 

 

ガンジス川朝日鑑賞の一部始終

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前日

前日の天気予報で次の日の朝の日の出の時間をチェックする。
ホテルからガンジス川の船着き場までにかかる時間を割り出し、出発時間を決める。
ホテルからボートの予約を入れられるのか確認する。
私についてくださったガイドさまは、今まではホテルなりレストランでは、旅行会社から預かったバウチャーを出して係の人に「予約した者ですが」と切り出すのですが
ガンジス川の朝日鑑賞は、その手の受付場所・予約・交渉がどこで行われたのかがさっぱりわからない。
ガンジス川に向かう小道に入る手前でチャイの屋台の前で多少話し込み
ボート乗り場でボート管理の人とは多少話し込んではいたのですが…。
つまり観光客用のボートの船着き場には、わかりやすい
「ガンジス川の朝日鑑賞 受付」「乗り場」「チケット売り場」的な看板がどこにもない。
ガイドさまは、ボート乗り場でサクっと「お願いします」と依頼するだけだったっぽい。

個人旅行や現地で同じような体験をしたいのなら、
前もって調べていくか、ホテルのコンシェルジェデスクなりで相談・確認・予約すべき。

料金

木製ボート漕ぎ手1名貸切、乗員2名、波も風もほぼないガンジス川を手漕ぎで往復。時間1時間程度で、200ルピー。安い。
支払いはボートを降りる時に、現金払。ガイドさまではなく、私が払った。
つまり事前に払い込んだツアー料金には含まれていない。

 

(申し込んだツアーは ↓ こちら)

タージ・マハルとガンジス川を見に行く2泊3日現地発着ツアー

 

当日

私の場合は日の出予定時刻は6時40分ごろ。
車はチャーターずみ。
列車は遅れ、夜中の1時に「朝の6時にホテルのロビー集合で」と約束して別れた。


5時45分に「(ロビーに)着いてます」とLINEが届く。
(私もロビーにいたのだが柱の影なので気がつかなかった)
合流して、50分ごろ出発。
6時15分ごろに車が、船着き場に一番近い、車の入れるギリギリのエリアまで乗せて行ってくれる。
ここから先は、歩行者天国なので、ガイドさまのあとをくっついていく。

 

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インドです~。
人が多くて、どこからともなく次から次へと、うじゃうじゃ湧いてくる。
町は汚く、ボロで極彩色。浅黒くて彫りの深い、貧富社会階層ごちゃまぜの人の群れ。
エネルギーと混沌がいりまじった活気。
細い路地に入り、屋台にはお花や野菜。路地を通り抜けたら視界が開け、階段を下りていくと


夜明け前のガンジス川!

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日本の灯篭流しみたいなかんじで、お花とロウソクをガンジス川に流すことができる。

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10才くらいの男の子が売りに来た。私は男の子の母なので、小さい男の子には弱いのです。
購入し、お花とロウソクのカップを持ってボートに乗る。

さて、ボートに乗って船出です!

 

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 私の借りたボートを漕いでくれた方は、小柄で、やせている。
小一時間もボートを漕がせるなんて、申し訳ないのですが、この際仕方がない。
筋骨隆々の若手の漕ぎ手ももちろんいる。
7~8人、目方のありそうな人を乗せていても、漕ぎ手の数は変わらず。
乗客2名と、乗客6名では、当然料金は違うことでしょう。

 

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ガンジス川、広い! 大きい! まわりにさえぎるものがなく、360度のパノラマ!
はるかかなたに向こう岸が見え、その向こうに稜線がある。
手前の岸には、憧れ続けた景色が実物大そのまま!
私が行ったのは2月。ボートの出発は朝6時20分くらい。
日の出の時刻は6時30分なので、あたりはもう明るい。
手漕ぎのボートが川の上をすべるように進み、ほのかに風の流れを感じるくらい。
私は薄手のコートを羽織って、ちょうどいいくらい。
ガンジス川には死体を流す、遺灰も流す、生活排水も流れ込んでいる。
ビクビクしながら船に乗ったものの、異臭・川の水の汚さなどは、パッと見、全然感じない。

ガンジス川には、ワニも住んでいるのだそうです。
ただし、ワニもうるさい場所には住みたくないので、観光客がボートに乗って喜んでいるようなエリアでは姿を見ることはないのだとか。

 

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お花と火をともしたロウソクをガンジス川に流します。

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 カメラを構えるのが遅く、あっという間に遠くに流れていった。

 

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 観光客のボートは、20~30隻はあった。
アジア系・白色人種系がほとんど。
インド人はボートに乗らずに、沐浴するのかも。
しかしガンジス川、混雑とは無縁。川面に浮かぶボートは風情のうちです。

 

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川のほどほど中ほどまでボートは漕ぎ進み
ガイドさまから「日がのぼります」と

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向こう岸の朝焼けの方角の案内をいただき、
ガンジス川の日の出です!

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大群衆ならどっと歓声と拍手が起こるところですが
ガンジス川は広いから、遠くの隣のボートの物音までは聞こえてこない。
聞こえるのはボートを漕ぐ音だけ。
とっても神秘的…。

 

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 のぼる朝日の写真を撮り終わると、ボートは、ゆっくりとさらに上流に向かって進む。

 

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見渡す限り、川岸の一方に断崖絶壁のように建物が立ち並ぶ。お寺や、昔は貴族の別荘。今は観光客向けのお店やホテル。

 

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建物のある、沐浴のための階段を見る余裕も出てきた。
真夏なら暑くなるんだし日中だとあったかくなるんだから
沐浴するならわざわざ水が冷たくて寒い時間帯を選ばなくても、とか思っちゃうのですが
信仰心とはそんなもんではない。
ただ、テレビとかで見た、川べりがごった返す、芋の子状態はなく、空いている。

朝焼けを受けて光るのはインド人男性の民族衣装である白い服、女性の極彩色のサリー。

 

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お坊さんの学校が近くにあるらしく、赤い衣を着た小~中学生くらいの年頃の男の子たちが朝のおつとめで集まって、お祈りの声が聞こえてくる。

 

 

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ご遺体を川の近くまで運び、火葬し、ガンジス川に流すエリアも、沐浴エリアと続きにあり煙があがっていました。
撮影禁止は禁止なんですが、私は広大なガンジス川のほどほどに離れた川の真ん中でボートの上。
iPhoneのカメラ構えたって、望遠でたいした写真は取れない。
ガイドさまも、私の機材を一瞥し、「ここからなら写真撮っても大丈夫ですよ」とそっと教えてくださった。

人間の体を焼くのであれば、焚き木などを棺の大きさより多く積み上げるのではなどと思っちゃうけど
やぐらが小さい。煙も小さく細いのでは…。
もっと派手に燃やさないと、人間の体を灰にするのは心細すぎるのでは。
お焚き上げのラストで、徐々に火を落としていくのだろうか…。

 

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いっぱいにお土産を積んだボートがするすると近づき、船首を私たちのボートにつけ、
品物を見せ、手渡そうとするけど、値段もついてないもの、インドで軽々しく、「これほしい」なんて言えないし。
中学生くらいの体の大きさの男の子と、お父さんとおぼしき男性の2人組でした。

 

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川面に向かう階段は、見渡す限り続いている。

階段の上の方には大理石で(インドは大理石の量産地帯)
観光客や沐浴客が座れる台座もある。
船やボートに乗らなくても、早めに行っていい場所をキープして座り、じっくり朝日がのぼるのを待つのもいいかも。

 

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ガンジス川は自然のスケールが大きく、日本のちまちました山や川を見慣れた目には別世界。

片方の岸にはガートが果てしなく続き、太古からの人の営みが迫る。

対岸には手つかずの雄大な光景がそのまま残っている。 ボートに乗って、空はどこまでも高く、大河は流れ、景色はゆっくりと流れていく。

良かった~。 一生忘れられない思い出が、また1つ、増えました。

 

 

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