THREEスリーのリキッドファンデーションと下地(セラム)を購入しました。コスメカウンターの一部始終と、カバー力の調整のしかた。THREEスリーファンデの特徴の一つであるファンデーションブラシを使った毛穴を目立たせないファンデの塗り方やテクニックなど。
THREEスリー ファンデを選んだ理由
銀座のデパートのコスメカウンターに行く時間が取れたので。
フロアマップを見てアタリをつける。
- 資生堂・カネボウ・コーセーなら地元でも買える。
- シャネル・ディオール・ゲラン・サンローランなど、外資は香りが強いなど、ベースメイクは私のライフスタイルには合わないリスクが高いという固定観念がある。
- シュウ・ウエムラやクリニークなど、モード感もあり信頼感はあるけど…今更だ。
- ジル・スチュアート、Anna Sui…若者向けであり、私の年代は顧客の範疇に入っていない気配。
国産ブランドで新しめ、コンセプトがはっきりしているブランド。
カウンターが混雑しておらず、実演を含めて丁寧な接客と説明が期待できそうなブランド。
で、THREEにしました。ポーラ・オルビスグループの百貨店ブランド。立ち上がったのは2009年。
国産の原料と植物由来にこだわりながらも最新テクノロジーやトレンドにもアンテナが高そうなイメージがあった。
開店したてで、カウンターには誰もいない。
チャンスです。
BAさんのチョイスはリキッドとクリーム
ファンデを見ているとBAさん(若い男性でした。銀座のデパートには男性BAさん、けっこう多い)に声をかけられる。
「ファンデーションが欲しいのですが。」とお願いしたところ
「THREEのベースメイクラインは、素肌感を重視した仕上がりになっています。パウダーファンデーションをお探しですか?」
「いいえ」(パウダーは仕上がりが乾燥し、落ちてしまいやすく、エイジングケア最優先世代には不向きとの固定観念がある)
T HREEにはセラムタイプ・ジェルタイプ・リキッドタイプ・クリームタイプ・パウダータイプと5種類のファンデーションがある。
年齢肌の私へのおすすめはリキッドタイプとクリームタイプ。
「リキッドはナチュラルメイク、クリームはよりカバー力のある仕上がりです。」
…もうすぐ使い終わるファンデは、クリームタイプなのです。
質感・仕上がりには何の不満もないのですが、
瓶のフタをあけて置く→スパチュラでファンデを適量取る→顔にファンデを塗り終わったあとスパチュラのファンデをティッシュでふき取り、もとあった場所に戻す→ファンデの瓶のフタを閉じる
の手間がおっくうなのです。
さらに、国内最高峰のハイクオリティファンデを選んだので
「もったいないのと瓶の持ち運びが不便なのでファンデを持ち歩けない」との欠点があります。
「(カバー力はこの際目をつぶりますから)リキッドタイプでお願いします。
私の肌に合う色はどれになりますか。」
BAさんのチョイスは、標準色の203。
天然由来成分 80%
インカチンキオイル ティーシードオイル アルガンオイル ホホバ油 イブニングプリムローズオイル ローズヒップ油 シアバター ミツロウ
天然由来成分のパーセンテージまで表示されている。
「下地はどれがおすすめですか」
「お肌の一番のお悩みは何でしょう。」
「たるみですかね~。」
「それでは、美容液タイプの下地はいかがでしょう。テリとツヤを与えるタイプです。」
年齢肌には、たぶんクリームタイプが最適なんですよね。
なのにリキッドタイプを希望したため
ブランド中最強の下地を押してくる。
色味調整のできるタイプ(ピンク・ピーチ・イエロー・グリーン)と、シアーな仕上がりを追求するタイプもあります。
「ではその2つをお願いします。つけていただけますか?」
「承知いたしました。」
実演が目当てでデパートコスメを購入するのです。安く買いたいんだったら通販がある。
自分で勝手に標準色を購入して全然色が合わなかった経験のある私は
正規価格でいい。自分に合う色を自分の肌を見てプロに選んでもらいたい。
さらに下地はマスト・絶対。ありとなしでは、仕上がりがぜんぜん違う。
別々に選んで失敗するリスクは避けなければなりません。
テンションあがるコスメを使い、基本技とトレンドを吸収したいのです。
わざわざカウンターまで足を運んで定価で購入する差額はオーダーメイドの料金だと割り切り、
かわりに最後の1滴まで使うぞ!
THREEのベースメイクのコツ
カウンターの奥に案内され、座らせてもらい、ケープをかけてもらう。
「THREEはスキンケアとメイクアップ、どちらも同じくらい重視しています。
素肌を美しく仕上げるたためには、日ごろの普段のお手入れが大事です。
メイクアップ用品にもスキンケア要素を取り入れており、仕上がりは薄づきで、透明感を目指します。」
との説明を受けながら
かるくメイクをおとしてもらい
化粧水と乳液を塗ってもらう。
下地
続いて下地。 「1プッシュで1回分です。注意していただきたいことは、ディスペンサーを押し切って下地を出してください。
多めに取り、いらない分をディスペンサーで吸い取らせることはしないでください。雑菌が入ります。」と注意が入る。
そして、私のセルフメイクの下地を塗る時間は、顔の4点(額・顎・左頬・右頬)にてんてんと置いて一気に両手の手のひらでバーッと顔全体に伸ばすのですが(所要5~6秒)
プロはソフトタッチ、
- まぶたの下から耳の上あたりまで
- 小鼻の脇から耳の中心へ
- 口角から耳の下と下地を伸ばし、つまり顔の中央からフチまで
すーっと線状につけ
繰り返しマッサージしながらなじませていくんですね。
とても時間がかかります。
あまつさえ、塗り終わったあと、
「頬に触ってみてください。美容液の入っている下地なので肌触りが違うはずです」
「鏡をご覧ください。美容液成分で顔全体がリフトアップし、ツヤを与えることによりシワやシミなどを目立たせなくします。」
とインターバルが長い。
ファンデーション
続いてファンデーションを塗っていきます。
同じく使用量は1プッシュ。
そしてBAさんが取り出したのはファンデーションブラシ。
下地と同じく、顔の中央から顔のフチへと。
ファンデの6本の線を入れてから伸ばしていく。
「THREEではファンデーションはブラシを使います。毛穴をカバーするためです。手で塗るより、スポンジを使うよりもきれいに仕上がります。」
とおっしゃる。THREEのファンデーションブラシはブラシの上半分と下半分の毛の密度が違い
ブラシにファンデをとると、ブラシの毛がびしょぬれの猫の毛状態に濡れて量が減り、スカスカ状態で顔に乗せていきます。
「とっても伸びがいいので、ほんの少しでいいです。」
伸ばしてくださるのはいいのですが、頬まわりには下地とファンデが塗れていますが、鼻の頭や額はファンデ、塗らないのでしょうか…。
と恐る恐るお伺いを立てると、
「皮膚がとても薄いので、つけすぎず、ファンデをつけ終わったら残りを伸ばすかんじです。」
とのこと。
さらに、「気になるところには、指でファンデをつけて馴染ませていきます。」
と両頬のシミのあたりにファンデを重ねていく。
プロセスの1つ1つをゆるがせにせず、丁寧にお肌を作っていく。
下地に負けじ劣らず時間がかかる。
「THREEのファンデはあまり色味が出ませんから、カバー力をお求めになられる場合は、お粉のお色で調整されるといいですよ。」
とアドバイスをいただき、お粉をまたもや少しずつ、時間をかけて丁寧につけていただき、終了でした。
お買い上げ品と感想
ファンデーションブラシも買わなきゃ悪いのかなあ、と手を出しかけたのですが
BAさん、なんとなく消極的。余計なトークがない。
ファンデーションブラシは毛穴はカバーできる。
指でなじませるとしっかりつく。
ならいいか、と当初の申し出どおり、下地とファンデーションを購入。
おまけにいただいたサンプルは
クレンジング・乳液・クリーム。(化粧水は在庫がなく、お手持ちのものをお使いくださいとのこと)
その日1日、おりを見て肌色チェック。 時間をかけてなじませていくと、メイクの持ちって、変わってくるんだなあ。
ずーっとピタッと密着して白く、テリがありました。満足。
意外だったのはあっさりした接客
正直、男性BAさんの接客、物足りなかったなあ…。
- ベースメイクはしてもらえたけど、せっかくだからポイントメイクもお願いしたかったのに声がかからなかった。(購入価格が少なすぎたのかしら)
- 「ウチみたいな時代の先端をいくブランドコスメは、この人にはあんまり使ってほしくない。第一年を取りすぎている。」って内心思ってたんじゃないだろうか。年齢肌ゆえのひがみかもしれませんが。
- デパコスの接客にありがちな
「よくお似合いになりますわ~。いいでしょう~。こういうお品もあるんですよ~(と次から次へと出してくる)、触ってみてください。違いがおわかりになりますか? 」の繰り返しでフルメイクがおわり、鏡の前には使ったアイテムがずらりと並び「さ、終わりました」との言葉がかかると、「プラス1品買って帰らないと…」と心が揺れる…が全然ない。
お客さんがカウンターに鈴なりなのであれば話はわかるのですが、あえて混雑を避けて開店直後の空いていそうな時間帯を狙って行ったのに。
もっとも、私が会計を終えてカウンターを出るときには、台湾・中国系かとも見える、肌はきれいで素顔なのかと疑ってしまうナチュラルメイクの女の子が座った。インバウンドのまとめ買いのパワーにはかなわないし、若い女の子ならもっと熱心に点数使ってメイクするのかなあ。
それとも私の態度に、どこかしら問題があったとか。
あるいは銀座のデパートだからなのだろうか。
THREEはもともと、あっさりした接客がポリシーなのだろうか。
または濃厚な接客そのものがもう時代遅れになってたりして。
リピ買いして確かめるべきか、使いながら考えてみます。