安くあげようと通販で30㎏入りの米を買いました。はいいんですが、焦ってポチったので白米ではなく玄米を買ってしまった。どうしよう。玄関まえにどっしりと置かれた米の大袋。返品だなんて、手間がかかる。
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コイン精米機のイロハ
近くにあるコイン精米機を検索。
大きめのボウルで5・6杯、玄米(3~4㎏くらいかな~)をすくい、日曜日の午後、出かけて行く。
スーパーの駐車場の一角に広さ2坪、うち機械1坪、人1坪くらいの広さのコイン精米機はありました~。
カラカラとガラス張りのドアを開けると 先着がいらっしゃいましたよ。若いお父さん。
たぶん終わったのを見計らってもう1回行くのが王道なんでしょうが こちとら精米って初めて。
「寒いから中で待ってていいですか」と相席!?させてもらい、 悟られぬよう、お父さんの手元をみて予習します。
コイン精米機の値段
- 10㎏まで100円
- 20㎏まで200円
- 30㎏まで300円
安いんですね。けっこう。 ただし、2㎏以上からじゃないと精米できません。
スーパーで売ってるお米の袋には「精米から時間がたつとお米の味が落ちますからお早目にお召し上がりください」って書いてある。
夏場だと1カ月、それ以外は2カ月くらいが賞味期限の目安。
少人数の家庭で、あまりお米を食べないのであれば、100円なら。2㎏ずつ精米して、その都度つきたてのお米をいただくのもいいかもしれない。
コイン精米機の営業時間
8時半から21時半。
けっこう夜遅くまでやっています。
いいじゃないですかぁ♪ 仕事帰りに2㎏持って精米、楽勝だわ。
もちろん、お住まいの場所によります。
ホームセンターだの、スーパーだのの店舗内のコイン精米所であればお店の営業時間内でしょうが、 ウチの近くみたいに独立した!?精米所であれば、年中無休・24時間営業でもおかしくないし、実際にあった。
ただし、繰り返しになりますが、私が行ったのは日曜日の午後。結構、お客さん、ひっきりなしでした。 先客のお父さんが精米し、私が待っている間、次のお客さん、来てた。 (コイン精米機の真ん前に斜めに車をとめて「あ、いましたか」って顔していなくなるからすぐわかる)
30㎏のお米を精米するなら、重いですから、できれば空いている時間帯を狙いたいもの。
コイン精米機の所要時間
30㎏なら、実質15分もみておけば余裕。なんですが念のため30分にしておきましょう。
米袋をコイン精米機に持っていく時間、精米し終わったお米の袋の口をしっかり締める時間、車に運ぶまでの時間も、馬鹿にならないし、力仕事だし、神経も使うし。
実際に精米機の玄米入れにザザーっと玄米を入れ、ガタンゴトン、ゴトゴト…と機械が音を立て始め、 「お米が出てきます」とのアナウンスが流れ、ペダルを踏んでお米をあらかじめセットしていた袋に入れる…時間であれば正味15分、ってことです。 2㎏なら、5~10分もあれば済んでしまう。
コイン精米機の使い方
- コイン(100円玉)を入れる
- お米入れに玄米を投入する
- 精白した米が出てくるお米受けに袋をセットする。30㎏ならそのまま床に袋を置きますが、少量のお米を精米する場合にはセットできる台もついているので引き出すこともできる。
- 機械が精米してくれるのをしばし待つ。(SAのコーヒーみたいに、あと〇秒です、との表示が出ます)
- 「ジャー」って音がして「お米が出てきます」とのアナウンスが流れる
- 足元にペダルがあるので、踏むとお米が出てくる。万一の場合に備え、米袋に手を添えるのを忘れずに。
- 再び「ジャー」の音が流れ「お米を全部出します」とのアナウンスがあるので、しつこくペダルを踏み、最後の1粒までお米を受ける。
コイン精米機の精米の種類
- 1分つき 玄米からぬかと胚芽を1割取り除いたもの。
ほとんど玄米をひっかいた程度だが玄米よりは水分の浸透がよい - 3分つき 玄米からぬかと胚芽を3割取り除いたもの。
玄米の香りがして玄米よりは軟らかく食べやすくい - 5分つき 玄米からぬかと胚芽を5割取り除いたもの。
玄米の香りと白米の甘味の程よいコラボ - 8分つき 玄米からぬかと胚芽を8割取り除いたもの。
玄米炊きではなく白米炊き、普通に炊ける - 標準 (普通にスーパーで売ってる白米はコレ)
- 上白米 (標準米より見た目が明らかに白い)
- 無洗米 米を研ぐときの研ぎ汁の白い色、肌糠まで削ってしまう。
当然、下にいけば行くほど、白米の甘味が出て、消化吸収が良くなる。
(ウチの家族胃腸丈夫だからたぶん関係ない♪)
上にいけばいくほどビタミンやミネラルが多くなる。
初めてなのでどれにしていいのかわからず、「標準」でやってみました。 しかしですね、ウチのオット、わりとお米の味に気が付く。もらいものの高級コシヒカリ、口にしたとたん、「うまい。」と言った。こだわらなければいけないわ、と値段が安くて食味の良い、玄人好みで通が選ぶともっぱら評判の、
福島県会津産の特Aコシヒカリの玄米を
(白米と間違えて)購入したというのに、精米したてだというのに、オットの「うまい。」の声は出なかった。
標準だって、もちろんおいしいけど、味を追求するなら上白米ですかね。
無洗米もいいかもですね。時短になるし。今まで、無洗米ってあらかじめ洗ってあるお米だと思っていたら違ってたのね。
しかしですね。お米って、「洗う」って言わないでしょ?「研ぐ」っていうじゃないですが。 研ぐことでお米の表面に傷をつけ、水分を浸透させやすくするのが本来の役割。
昔は研ぎの足りない米はぬかくさいとか言われてたけど今は売ってるお米なら多少研ぎが足りなくたって食べられる。今も昔も変わらないのは研ぎの足りないお米は水分が足りないからパサパサする。 どちらかというと無洗米は業務用、大量の品質の安定したゴハンを作らなければいけない所で主に使われている。
無洗米にするときは水分は標準米・上白米よりこころもち多めに。米1カップにつき白米を炊くときの量+大さじ1~2杯程度の水加減で。
コイン精米機の素朴な疑問
①コイン精米機ってどこにある?
↓ コチラでどうぞ。
②お米の重さはどうやって測る?
体重計で測ります。
③だいたい10㎏測ったけど、重量オーバーしてたらどうしよう。
機械が教えてくれるので、追加料金100円投入!のアナウンスが出たら追加します。 なお、使えるのは100円玉だけなので多めに持っていくこと。
④手持ちの米が玄米ではなくもみ殻です。
稲穂-(脱穀)→もみ殻-(もみすり)→玄米-(精米)→白米。
コイン精米機には【玄米専用】と【籾・玄米から精米可能】と2種類あるので確認を。 ただしもみすりもできる精米機は「ぶつき精米」はできません。8分つきのみ。
⑤粗目に精米したけどおいしくない。精米しなおしたい。
(1分つき→8分つき、標準米→上白米など) ご家庭ごとにお手持ちの米のコンディションが違うので何とも言えないところはありますが、理屈でいけば、もう1度コイン精米機にかけ、さらにお米の表面を削り取ることは可能です。様子を見ながら、少量から。
家庭用精米機もあります。
メリットは
- お米をその都度コイン精米機に持っていく手間がはぶける
- 少量ずつ好きな精米のレベルが選べる
- 少量ずつ精米できるのでいつでもおいしいごはんが食べられる
デメリットは
- 初期投資が必要
- 音がけっこううるさい
- 後片付けと米ぬかを処分する手間がかかる、など。