同僚が盗撮と覗きと器物損壊で逮捕された話をしましょう。

我が職場、頭数が多い。99.9%の人はマトモなのですが。なにしろ数のうちには。困った人はやはりいる…。困った人が出てくると、上の人は頭を下げておわびしなければならず、下々のものにもさまざまな影響が出てくる。
順番に。

 

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盗撮

新聞載っちゃいました~。事件の概要は、夜のコンビニ。女の子のスカートの中を撮影せんと靴の先に高性能カメラをしこみ、足先をあくまでもさりげな~くターゲットのスカートの真下あたりに差し出した!?ところを見つかって逮捕されたらしい。30代男性。気持ちはわからないではありませんが、行動に移すとなれば話は別。せめて年上好みであったなら。正々堂々と口説いてモノにする気概と甲斐性があったなら。


机を並べて一緒に仕事する仲、ではなく、勤務地も違えば所属部署も違う。面識なし。それでも、名刺のおおもとの職場名は、同じなものですから…。


次の日。新聞の切り抜きのコピーを手に所属長補佐がやってきて係長以上を召集し、訓辞があり、係長は押しいただいてきた切り抜きを回覧し、部下に「これこれこういうことがありました。みなさんも気をつけてください。悪いことはしないでください」と伝達しなければいけないのです。


する方もされる方も、はなはだ迷惑です。貴重な時間を奪うな。むらむらと怒りがこみあげてきます。


そして数日後、トップの名前で戒めの文書が発せられる。「社会人としての良識をわきまえ、世間様の誤解を招くような言動は厳に厳に慎むよう。」


…紙がもったいないです。またまた怒りがむらむらと…。
しかし間髪おかず、また起こってしまった。

 

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覗き

経過は省きましょう。似たようなものですから。今度は40代男性。同じく全然知らない人。
そしてこの逮捕が意味するものは。訓辞も、申し送りも、注意喚起のお手紙も。職員の心に響いていなかった。と上つ方は考えるのです。


…再発防止策を取らなければいけません。はなはだイヤな予感がします。前にファックス誤送信の事例がありました。
以後

  1. 「テスト送信」と書いた紙をファックスで送る。この時必ず2人で。番号が間違ってないか確認しながら。
  2. 先様に「届いてますか」と念押しの電話をする。
  3. テスト送信の紙が確かに届いたとのウラが取れたら「テスト送信」の部分を見え消しして本送信。むろん2人がかり。
  4. 先様に本当に届いたか更に確認する。
  5. 職場の「ファックス送信票入れ」にファックス番号とか書いてあるテスト送信と本送信で使った紙を入れる。


と2分で済んでいたことが15分くらいかかるようになってしまった経緯があります。(面倒くさいので仕事でファックスはなるべく使わないよう避けて通るようになってしまった)
ましてや、逮捕者が2名。社会に与えた損失は、はかりしれないのです。


同じく訓辞・申し送り・お手紙の通過儀式を経て、再発防止のスケジュールが発表されました。

  1. 係内で「なぜこんなことがおこるのか」「自分はどう思うか」を話し合う。(風通しを良くし、良好な人間関係で仕事に臨ませるべし、とのお触れは常々シャワーのように上から降ってくるらしい)
  2. 係内ディスカッションの内容をまとめ、所属全体で回覧し、情報を共有する(「見える化」ってやつですね)
  3. 所属長自らが部下全員と一対一の面談を実施し、職員の人となりを知るとともによーく話を聞く。(逮捕された人は口をそろえて「疲れていた」「ストレスがたまっていた」と供述している。…悩みがあるから、心ならずも!?あらぬ行動に走ってしまったのかもしれない。まず職員をもっとよく知るべき、との原点に帰るのですね)
  4. 「倫理に関する研修」を全員が受講する。この講義、DVD鑑賞の後、講師による講義、演習問題まである!おまけに指される!受講後はアンケートを実施し、研修の感想を書かされるに加え、己が悪いことをしないために何をしているかを答えなければならない。

…ここまでやるのです。期間、2ヶ月。まったくもって迷惑です。


どう思うかってねえ、本音は

「この忙しい中、業務以外の余計なことに時間とアタマを取られるのは不愉快きわまりない。一人(いや、二人か)が悪いことをしたからって全員が容疑者予備軍のような扱い方はやめてくれ。イラっとくるどころではない。腹立ちおさまらん。」


「覗きだの盗撮だの、そもそも小さすぎやしないか。我が職場のレベルはそれほど低いのか。どうせなら、トム・クルーズの映画みたいに頭脳と体力を駆使し、リスクを乗り越え、何百億とか横領して海外に高飛び…なんていうならスケールも大きく、カッコイイものを。」

 

なんですが、ディスカッションの結果は職場内回覧するとなれば、脳裏をかすめる不埒かつ素直な感想は胸の内におさめ、「家族のことを考えろ」とか「人に迷惑をかけるのはいけないことだ」とか、凡庸すぎる、つまらなさすぎることを申し述べざるを得ない。


面談っていってもねえ、当方子育ても終わった女子職員。あたりさわりのないことを聞かれ、「今回のことをどう思うか」と面と向かって聞かれ、もういい加減勘弁して、と上の人も思ってるんだろうなあ、大変だなあ、と仰ぎ見つつ、負けじとその場しのぎのあたりさわりない答えでお茶を濁して戻ってきたのですが、男子職員はさすがに根掘り葉掘り聞かれたらしい。

 

まさか「お前、まさか盗撮とか覗きとか、その手の趣味嗜好持ってんじゃないだろうなあ。。。」とは聞けない。健康上や家族の悩みはないのか。職場で直属の上司にいじめられてやしないか。(職場内階層を越えての面談なんかそうそう機会はない)仕事は忙しすぎないか。抱え込んでいないか。解決の難しい事案などないか。…心の裏側とか奥底にあるよどんだオリみたいなの、あぶりださんと上司も(たぶん)けっこう必死。


全員研修もなかなかに烈しかった。


当方、免許書き換え時、教示用のDVDを見せられ、滂沱たる涙を流した過去を持つ女。(「あの子は、あの子は…。たった1,000円の代行代を惜しんだばかりに…!死んでしまった…!」の母親役の迫真の演技に涙を抑えることができなかった)

「お父さん!なぜ!?なぜそんなことをするの!」と泣き崩れる娘さんの姿など見せられたらたまったものではありません。


幸いにも映像研修は、大学の先生だか弁護士さんだかが法を遵守する重要性を淡々と述べ、清く正しい行動が結局は企業イメージを高めるのだとパワポ画像でわかりやすく解説してくださっているもので、居並ぶ同僚に見せたくもない姿を見せずにすんだ。


演習問題は、覗きと盗撮に加え、飲酒運転(日曜日の午後一杯ひっかけた後近所のコンビニで事故を起こした)とか職場で裸のお姉さんの画像を閲覧したとか、傷ましくも情けない事例ばかり。

いちいち、このような不祥事を防ぐにはどう行動すればよかったのかを考えて書かねばならない。(ああ、こんなことをしている間にも。あの書類とあの書類、仕上げられるのにぃ~~~~。。。)


帰り際にはアンケートを出さねば出口を通してくれない。「不祥事を起こさないためにあなたは何をしていますか」との設問には、たまらず「特に何もしていない」と答えてしまった。(覗きも盗撮も裸のお姉さんも男性の範疇です。お酒はさほど好きでもない。一生飲むなと言われても別に平気♪)


これほどまでに、あるべき職員であるために。頑張っって頑張って頑張ったのに。第三の事件が起こってしまったのです。

 

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器物損壊

今度は50代男性。仕事帰りに一杯やって電車に乗ったはいいものの、量を過ごしたらしく、派手に乗り越し、乗り越した先の切符売り場で券売機を叩き壊し、その場で逮捕されてしまったのです。


今度は、顔と名前くらいは知っている人だったんですよ~。上司は夜中の2時とか3時とかに当人をもらいうけに行ったのだそうです。大きい男性なので、確かに大トラになって暴れれば、公共物の1つや2つ、壊れてもおかしくない貫禄。酔いが醒め、自分のしたことを説明されても、何も覚えていないのだそうです。


たまたま外部監査が重なり、トップは「対策はしているのか」との質問は当然に飛び「個別面談は終了していた。まことに残念だ。」と回答したのだとか。


つまり。組織としては。まままままたもや。上司の努力も個人面談も書いた紙もDVD研修も、不祥事を未然に防ぐことはできなかった。


まだやるのかしら…。


既に万策尽き果てた感が。飲酒運転は一発で懲戒免職です。いっそのこと、飲酒そのものを禁止するしかないのでは、との私の提案は、当然のことながら男性陣の冷たくも無言の拒否の視線を浴びています。(おいしい晩酌のために一生懸命働いてるんですものね~。ええ、わかっていますとも;;)


今のところ、今度こそは!の未然の防止策は、発表されていない。嵐の前の不気味さとはこういう事態をさすのだろうか。。。

 

まとめ

罪を憎んで人を憎まず。逮捕された当人たちは、いちおう同僚。普段の人となりからはこの度の不祥事は意外、の人材ばかりだったとか。人の心の闇ははかりしれず。しかし起こしたことのケジメはキッパリつけていただかねば仕方がありません。言葉が見つからない。何を申し上げていいかわからない。


一言だけ、言わせていただけるのであれば。


「お願いですから、周りを巻き込まないで!!!」

いやー、参ります。業務のことだけ考えていたいです。

 

 

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